愛しいワンちゃんが、いつも健康でいてくれますように!

そのために、何より「心の健康=飼い主さんの愛情とスキンシップ」が必要不可欠です。そして、体の健康に欠かせないのが、日々の健康管理と病気の予防です。まずは獣医学の見地から、是非やってあげてほしい予防とケアをご紹介します。

●主な目的 ★方法
混合ワクチン(予防接種)
●パルボやジステンパーなど、感染・発症すると致命的な怖いウイルス・細菌性伝染病から身を守ります。

★子犬の場合は確実な予防効果を得るために約1か月ごとに2~3回接種する必要があります。成犬では年1回の接種をおすすめしています。体調の良い時にお連れ下さい。当院では6種・8種・10種ワクチンをご用意しております。
狂犬病ワクチン
●狂犬病は人畜共通感染症で、発症したら人も犬も100%死んでしまいます。法律で、生後90日を過ぎた犬は予防接種と市役所への登録が義務付けられています。

★年1回予防接種を行います。体調の良い時にお連れ下さい。土浦市・かすみがうら市にお住まいの方は当院で注射と手続(登録、鑑札の交付)ができます。
フィラリア予防
●蚊に刺されて感染するフィラリア(心臓・血管内寄生虫)から身を守ります。感染すると、心臓・内臓障害を引き起こし急死してしまうこともあります。この地域にはフィラリア症で苦しむワンちゃんがまだまだたくさんいます。対策は予防しかありません。

★春先あるいは初回投与前にフィラリア感染の有無を調べる血液検査をし、その後、1か月ごとに毎月予防薬を飲むことで予防ができます。予防期間は毎年5~12月です。
ノミ・マダニ予防
●野外で感染することの多い寄生虫を予防・駆虫します。多くは草むらへの立ち入り、お散歩時や他動物との接触などで感染します。ノミは一度家の中に持ち込んでしまうと室内で大繁殖し駆除が大変です。人も刺し吸血します。様々な病気を媒介するので注意が必要です。

★1~3か月ごとにお薬で予防が出来ます。内服薬や外用薬があります。予防期間は、お散歩に行く子では1年中をおすすめします。
消化管内寄生虫駆虫
●お腹の中の寄生虫を駆除します。母犬からもらってしまったり、散歩・他犬との接触などで感染します。嘔吐・下痢などが主症状です。人にうつる寄生虫もいます。

★ウンチの検査(検便)で感染の有無を調べます。小指の先端程度(少量)でよいので、乾燥しないようラップなどにくるんで便をお持ちください。駆虫薬には注射や内服薬があります。年に1回は検便をおすすめします。
去勢・避妊手術
●若い時期の手術なら、中・高齢期に多い生殖関連の病気を予防できます。行動面や精神面でも安定することが多いです。
日常ケア
●歯周病、皮膚病、外耳炎、肛門嚢炎・・・どれもワンちゃんに多い病気ですが、日頃のケアで予防・治療できることも多いのです。ケアとは、歯みがき、シャンプー、爪切り、耳そうじ、肛門腺絞り・・・など。どれも生きている限りは欠かせない大切なお手入れです。

★歯みがきは毎日。それ以外は月に1~2回のお手入れをおすすめします。ご自宅でもできます。適切な方法をご指導いたします。難しい時はご相談ください。
健康診断
●いつも皮膚病を繰り返してしまう・・・、最近よく水を飲む・・・など、日頃の悩みや気になることはありませんか?もしかすると、アトピー体質であったり、糖尿病や腎不全などの病気が隠れているのかもしれません。寿命の半分を過ぎた頃からがシニア世代、といわれます。この頃から体の諸機能が低下してきます。病気にもなりやすくなります。早めに異常を見つけて対処することで病気の進行をやわらげ、一緒に過ごせる時間も長くなります。

★血液検査やレントゲン検査、超音波検査、尿検査などで異常がないかチェックします。
※健診で血液検査・超音波検査ををご希望の際は、朝食を抜いて午前中にご来院下さい。半日お預りの健康診断メニューもあります(※要予約)。

子犬をむかえたら・・・


◎生後2か月を過ぎたら、混合ワクチンをうってあげましょう。体調の良い時、午前中にお連れ下さい。元気・食欲がなかったり、下痢・嘔吐のある時は接種できません。

◎同時に検便をおすすめします。少量のウンチを持参してください。

★お散歩デビューは子犬時の予防接種が全て完了してからにしましょう。